港インフォメーション


 このページでは、港や連絡船関連の最新情報を紹介します。御意見御感想は「連絡船掲示板」メールでお願いします。

1.「(玉野)市長と地域の意見交換会」に参加して(2003/7/21)
2.小学校の総合学習と連絡船(2003/12/25)
3.宇高航路フェリー ダイヤ改正により減便(2004/5/12)
4.2004年度「たまの・港フェスティバル」告知と本會の活動(2004/5/23)
5.「みなとオアシス宇野(仮称)」(2004/9/5)
6.第11回港と地域開発シンポジウム(2004/9/7)
7.「みなとオアシス宇野」平成17年度の予定(2005/4/30)
8.「第9回 たまの・港フェスティバル」(2005/5/12)





1.「(玉野)市長と地域の意見交換会」に参加して


 この催しは、昨年行われた「市長エリアミーティング」の後継として、平成15(2003)年6月28日を 皮切りに、5回に渡って行われます。その第1回が「市町村合併、宇野港周辺の活性化策」というテーマ だった為、筆者がパネリストとして参加することになりました。今回はその時の様子を御報告したいと 思います。
 当日は、13時30分から始まりましたが、私と隣のパネリスト(中学・高校時の同級生)が最年少クラス という、「他に若い人はいないのかな?」といった感じの、落ち着きそうでちょっと不安な場の雰囲気でした。 この会合は、前半に「市町村合併」、後半に「宇野港周辺の活性化策」といった構成で行われました。
 後半に入り、筆者の意見発表の番になりました。宇野港の活性化について「リピーターの確保」を重点に、 下記の3点を提言しました。
(1) 市民の手で作る自由なイベントが実施できる空間
 「たまの・港フェスティバル」をはじめ、市民参加型のイベントが定着しているところから、市民が 自由に表現できる港にすれば親しみ易いのでは?
(2) フェリーを中心とした「交通の要」を積極的にアピールする
 瀬戸大橋による宇高連絡船の廃止後も継続している民間フェリーを 中心に市内外へ「ポートセールス」を積極的に行い港湾施設を最大限に活用する。
(3) 港の歴史を分かり易く提示する
 港の歴史、特に宇野港の場合は「四国連絡」が築港の最初の目的で あった為、現在でも残っている宇高連絡船発着バース跡をモニュメントとしてさらに活用する。
 他にも若年層の市外流出阻止も兼ねて、中学・高校時代から港に親しんで貰う為、駐車場ばかりでなく、 駐輪場の整備も必要ではないか?とも提言しました。

 これに対し、玉野市側の返答は、
(1)緑地をはじめ、もっと自由に使えるように岡山県に要望した(緑地公園の管轄は「県」)。
(2)「ポートセールス」については既に動き始めている。今後、もっと活発にして行きたい。
(3)連絡船発着バース跡をメモリアルパークにして保存する。
という事でした。駐輪場の整備については、今後、問題点を解決しながら話を進めて行きたいとの 事でした。

 このようなディスカッションをステップに、今後、宇野港の再生に本會は協力して行こうと思います。




(図.意見交換会の様子[正面左 筆者])



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2.小学校の総合学習と連絡船


 昨今、小中学校では「総合学習」というカリキュラムが導入され、福祉や地域に関する事を子供達が自主的に調査し、 関係者等に直接話を聞いたりしてまとめていく授業が進められています。我が郷里・玉野市でも例外ではなく、 宇野港や宇野駅を学区に持つ玉野市立築港小学校でも、3年生を中心に港や交通をテーマに毎年行われています。 当然、歴史上切り離せないものとして「宇高連絡船」についても話が広がってきます。そこで本會の出番となります。
 年度ごとの方針によって形態は異なりますが、主に教室で資料や写真・映像を見せながら授業をしたり、 現地でバース跡や記念碑、現存するフェリーを見ながら当時の説明を行います。



(図.一昨年前の総合学習の様子[左 筆者])
私が総合学習の「連絡船」関連を 担当したのは3回ですが、最も子供達が興味を持つのは「貨車の積み込み」です。今の子供達には「船の中には車が入る」カーフェリーが当たり前のため 「船の中に列車(鉄道)が入る」事はとても新鮮なのでしょう。実際、歴史的に見ればこの逆の流れではありますが・・・。
 授業の中で子供達からの質問内容で少し意外な事があります。毎回授業の大体数日前に先生から質問事項を受け取りますが、 その中で必ず「紫雲丸事件」に関する質問があります。どうやら子供達の事前調査の中で、家人から「連絡船について」の話を聞いた際、 この話題がよく出てくるようです。 しかし一般的に、彼らの親御さんの世代は既に同事件の後の生まれのはず。そこで児童の何人かから話の出所を尋ねてみると、 祖父母や近所の方に聞いたということでした。このことから、核家族化が進んで信じ難い事件が多発している現代でも「総合学習」という新しい取り組みを通じて、 多くの人と交流する機会が増えてるようです。

 本會としても、将来的には他の学校や地域学習の場等で、積極的に「宇高連絡船の歴史」についての話題ができるように活動を展開していきたいと思います。



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3.宇高航路フェリー ダイヤ改正により減便


 宇高連絡船廃止後も宇野〜高松には3社の民間会社のフェリーが24時間、1日120便体制で運航されていましたが、 3月1日より玉野側の津国汽船と高松側の四国フェリーとの共同運航の開始に伴いダイヤ改正が実施されました。この結果 老朽化が目立つ津国汽船の保有船のうち宇高航路で使用されていた3隻と予備船1隻が運用から外れました。
 その代替として四国フェリーより岡山〜小豆島航路で就航していた第80玉高丸が宇高航路に復帰。乗り場については四国フェリーの乗り場に 一元化される形で運航されることになりましたが、使用船数の減小があったため、1日100便体制へと事実上の減便となりました。 (但し宇野側は残る第11日通丸で直島・風戸航路の運航を続けるため乗り場については存続)


(図.ネオンが消えている「本四フェリー」)

(図.使命を終えて束の間の休息をとる4隻)

 今回運航停止となった津国汽船の第8・13・15・18日通丸の動向は下記の通りです。(2004年5月1日現在)
第8日通丸→BLUE・STAR・1と船名を変えて売却。(売却先については不明)
第13日通丸→宇野港東側に係留中
第15日通丸→行方不明(海外へ売却済みの可能性高い)
第18日通丸→神戸港で係留中。売却整備のため。
 これらの船は1960年・1976年・1982年・1990年と建造年も様々ですが、中には紫雲丸級、第3宇高丸と共に宇高航路を航行していた船が 今まで現役でいたことも驚きです。

 長年宇高航路を支えてきた4隻に対し「UW」(国際信号旗で「安全なる航海を祈る」の意)を掲揚したいと思います。



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4.2004年度「たまの・港フェスティバル」告知と本會の活動


 毎年5月が近づくと、本會の動きが慌しくなります。その理由は、玉野市の田井新港で開かれる「たまの・港フェスティバル」が開催されるからです。 今年は5月29・30日の2日間で、主な概要については図の通りです。全体の大きな目玉は、豪華客船「ふじ丸」によるクルージングと船上カフェ、 自衛隊の護衛艦や高機動車等の一般公開、小型船によるショートコース2コース、その他ステージイベントや多数のテント出店です。
 本會の担当は「宇野港・造船所周遊ミニクルージング」と「宇高連絡船への貨車積み込みゲーム(150分の1模型)」の2つです。5月22日時点で、 クルージングは既に船とチケットの手配が終わって船内でのガイド用原稿の修正を行うのみで、ゲームは連絡船・宇野駅・可動橋・桟橋事務所・通路に 分担して最後の追い込みに差し掛かっています。

 今回のイベント中に、「宇高連絡船への貨車積み込みゲーム」会場で、「宇高連絡船歴史館のホームページ見ました」と言ってくれた方には、何か いい事があるかもしれません?



(図.「港フェスティバル」チラシ)



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5.「みなとオアシス宇野(仮称)」


 皆さんは「みなとオアシス」という制度を御存知でしょうか?この制度は、国土交通省の中国地方整備局・四国地方整備局が発端となり、 海浜・旅客ターミナル・広場など「みなと」の施設やスペースを活用した地域交流拠点をいいます。「みなと」を、地域の方々や観光客など多くの人が 気軽に立ち寄り交流する憩いの場、いわゆる「オアシス」として活用しようというものです。地域のニーズを反映し、より地元に愛される「オアシス」とするため、 構想段階から運営・維持管理段階まで、地域の住民に参加しながら創り上げていき、それに該当する地方自治体や国が支援する『協働』事業なのです。

 宇野港の場合、先日の8月6日に仮協議会を立ち上げたばかりで、若者でつくる市政研究会の「テイクオフ」が主体となって当面の活動を進めることが決定したのみです。 今年度の方針は次の通りです。 
1.マスコットキャラクターの募集・活用
2.ワーキンググループの公募・活用
3.周辺の港・島嶼部との交流


(図.「みなとオアシス」ロゴ)

 具体的な詳細事項については今後審議する予定ですが、大体の骨組みを決めてから市民を巻き込むのではなく、活動方針のみを提示して 名称や活動内容については常に皆で考えていく方向で進行させるとのことです。
 本會も「宇野港の歴史の再調査」に関わる活動のアドバイザーとして参加する事になっています。9月1日より応募関係の活動を始めており、 下旬には最初の協議会を立ち上げるとのことなので、今後も随時活動内容をこのページで報告する予定です。



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6.第11回港と地域開発シンポジウム


 今年も、玉野市では「第11回港と地域開発シンポジウム」を開催します。但し、例年の海の日ではなく、10月2日の13時から宇野駅南側の 産業振興ビル3Fで行う予定です。テーマは「みなとオアシス」で、前半は基調講演として「みなとオアシス事業」の考案者である国土交通省の 花輪 恒氏による概要の説明、後半はパネルディスカッションで、コーディネーターに岡山商科大学の岡本輝代志氏を迎え、パネリストに花輪氏、 山根敬則玉野市長、「宇野港周辺地域再生プラン策定プラン」委員である三城誠子さん、そして市民代表として本會代表の筆者の4名で進行します。


(図.昨年のシンポジウムチラシ 表面 裏面)

 また、会場前では、「みなとオアシス宇野(仮称)」のネーミングを決めるアンケート投票(第一突堤内にある飲食店「クッチーナ デ ウーノ!」の食事券三千円分が 抽選で3名に当たる)や、過去の同シンポジウムの資料や宇野港と連絡船の展示、その他にも宇野港に親しんで頂く為の企画が用意されています。
 もし、お時間があれば変わり行く宇野港について少しでも触れてみませんか?



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7.「みなとオアシス宇野」平成17年度の予定


 現在、宇野港で展開されている「みなとオアシス」制度登録へ向けての活動は、今年度も引き続き展開されています。この制度は、前々回の「港インフォメーション」で掲載した内容で、港を住民主体で再生し、「憩いの場」として活用しようとするものです。特に、ハード面には予算を使わず、既存施設・行事の見直し・再利用を中心に活動をします。具体的には、ワークショップ方式(※参照)を採用し、昨年度は、「宇野港の魅力再発見」「必要なサービス・情報の提供」「クルージングコースの策定」等を中心に活動しました。
 今年度は、前半はクルージング実現に向けてのコース設定と付加サービスの提案を行い、後半は「みなとオアシス」制度登録に向けての運営方法について考えていく予定です。

 クルージングについては、5月21・22日の「たまの・港フェスティバル」内と、夏休み企画分を考えています。「たまの・港フェスティバル」については、次回のこのコーナーで御紹介します。


※ワークショップ方式・・・参加者が自由に発言できるミーティング。散策やゲームなどを採用する事によって、柔軟な思考を持ち、豊かなアイデアが出易いメリットがある。




(図.ワークショップの様子)




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8.「第9回 たまの・港フェスティバル」


 今年も、恒例となった玉野市のビッグイベント「たまの・港フェスティバル」が、5月21・22日に開催されます。今回は、国際テロ対策で港の使用箇所が制限される中での開催となりますが、メインの「ふじ丸(元・第十八日通丸ではない!)」や自衛艦の入港をはじめ、広場イベントやステージイベントが行われます。
 さて、本會が昨年まで行ってきたミニクルージングですが、今年は「みなとオアシス宇野」のワークショップメンバーに移管することとなりました。今年のミニクルージングは「宇野港・三井造船周遊コース(継続)」「石島周遊コース(新規)」「直島散策コース(新規)」です。
尚、昨年まで行っていた「牛ヶ首島探検コース」は、台風16号の影響で、使用許可が下りず、一時休止となりました。
 また、本會も今まで同様に1ブースをミニクルージング発券場横に設置します。今年は、展示と物販のみとなりますが、「このホームページを見た」を言われた方には、お土産を差し上げます。

 その他、このイベントに関する御質問等がございましたら、当ホームページ「連絡船掲示板」に書き込みをお願いします。





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